口腔機能低下症について
今回は、近年とても注目されている「口腔機能低下症」についてお話しします。
「歳を重ねたら噛みにくくなるのは当たり前」
「飲み込みにくくても仕方ない」
と思われがちですが、実は 早期に気づき、適切にケアすれば改善できる ことも多くあります。
■ 口腔機能低下症とは?
口腔機能低下症とは“お口のさまざまな働きが総合的に低下した状態”を指す疾患です。
低下する可能性がある機能は主に以下の7つです。
1. 口腔衛生状態不良(お口の汚れが多い)
2. 口腔乾燥(唾液が少ない)
3. 咬合力低下(噛む力が弱い)
4. 舌口唇運動機能低下(舌や唇を動かす力が弱い)
5. 低舌圧(舌が押す力が弱い)
6. 咀嚼機能低下(食べ物を噛み砕く力が弱い)
7. 嚥下機能低下(飲み込みの力が弱い)
これらのうち複数が基準値を下回ると「口腔機能低下症」と診断されます。
■ なぜ口腔機能低下症が問題なのか?
口腔機能が衰えると、次のような影響が現れます。
• 食べにくい、噛めない
• 飲み込みにくい、むせやすい
• 会話がしにくい
• 口が乾きやすい
• 外食や会話を避けてしまう(社会性の低下)
• 栄養不足・フレイル(虚弱)の進行につながる
特に高齢者では、
口腔機能の低下 → 食事量の減少 → 体力低下 → 生活の質の低下
という負のサイクルに入ることが少なくありません。
早期発見・早期対策がとても大切です。
■ 歯科医院で行う検査
口腔機能低下症の検査には様々な方法があります。
当院では機械を使った咀嚼能力の検査、咬合力の検査、舌圧の検査を中心として必要な検査を行っています。
■ こんな症状があれば早めにご相談ください
• 食事中にむせることが増えた
• 最近噛みにくいと感じる
• 口が乾きやすい
• 滑舌が悪くなった気がする
• 食事量が以前より減った
• 柔らかいものばかり食べている
• 外出や会話の機会が減ってきた
これらは、口腔機能低下のサインかもしれません。
■ まとめ
口腔機能低下症は、
“年齢のせい”で片付けてしまいがちな症状の裏に潜む重要な疾患 です。
早めに気づくことで、
食べる・話す・笑う といった生活の質を大きく改善できます。
気になる症状がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
わたなべ歯科クリニック
歯科医師 柳川
桐生市相生町5-589-3
0277-52-9955
wwww.dental