清涼飲料水の飲みすぎはむし歯以外にも病気になる?
いよいよ暑い季節となってきました。
これからの季節は熱中症の予防のためにも十分な水分補給が大切になってきますが、
夏場の水分補給と言えばさっぱりとした炭酸飲料・ジュース、汗をかいた体の栄養補給にスポーツドリンクを選ぶことも多いのではないでしょうか?
歯科の場合ではむし歯のリスクが高くなることを多くご説明しますが、
その他にもこれらの飲料を多量に飲み過ぎると「ペットボトル症候群」を起こす恐れがあります。
ペットボトル症候群とは別名「清涼飲料水(ソフトドリンク)ケトーシス」と言われ、糖分が含まれている甘い清涼飲料水を大量に摂取することで血液中のブドウ糖やケトン体と呼ばれる成分が高くなり、著しい喉の渇き、多尿、倦怠感、腹痛、嘔気などの症状が現れ、ひどくなると意識が低下し、昏睡状態に陥ることもあります。
糖尿病と診断されていなくても突然発症することもあります。
“清涼飲料水を飲む→血糖値上昇→喉が渇く→清涼飲料水を飲む→高血糖”
の悪循環によって引き起こされます。
これらの清涼飲料水に含まれるブドウ糖は体内への吸収が早く、血糖値が急上昇しやすいのです。
世界保健機関(WHO)が2014年に公開したガイドラインでは、1日あたりの糖分摂取量は25g程度が望ましいとされています。
清涼飲料水のペットボトルには500mlにつき約40~70gの糖分が含まれているので飲みすぎないよう注意が必要です。
甘い飲み物はあくまで嗜好品で水分補給には向いていません。
コーヒー・紅茶などのカフェインが含まれる飲料、アルコールも利尿作用があるため水分補給には適しません。
上手な水分補給で暑い夏を乗り切っていきましょう!
歯科衛生士 宮川
わたなべ歯科クリニック
桐生市相生町5-589-3